静かに進む、内なる国際化。

私の職場は、輸出ゼロの超ドメスティックな会社ですが、なぜか外国人の技術系正社員が3名います。

全員、日本の大卒もしくは院卒の留学生で、1名は既に日本国籍を取得しています。職場での会話や作成資料はすべて日本語で、インターナショナルな雰囲気など微塵も有りません。

なぜこのようになったかと言えば、採用した者が、たまたま留学生だったからです。

普通、留学生であるならば卒業後は祖国へ戻るものですが、どうもそうではないらしい。こっちも将来辞められては困るので、この点を強く確認しました。しかし彼等(彼女もいます)は、採用面接では本音を語っているとも限らず、その後の雑談の中でいろいろ聞きました。

留学先として日本を選んだ理由の中で印象的だったのは、治安が良いということ。オーストラリアに移住している親戚から強く薦められそうです。

次に挙げたのはアニメです。

以前SNSで、「進撃の巨人」の次シーズンを観たいがために日本に移住したいとの発言を読みましたが、彼等はこれを地で行っているのです。

日本国籍を取得していない者に「どうするの?」と思い切って確認してみたところ、さすがにそこまでの覚悟はまだ無いらしい。

ただ既に日本国籍をとっている社員は、自身の配偶者が未だ祖国の国籍のままと答えました。その理由は「どっちに転んでもいいようにしている」だそうです。
ここら辺の感覚が日本人と比べるとズバ抜けています。

総じて、誰しも移住を視野に入れているように見えます。
理由はやはり「治安」でしょう。

誰しも家族を守るためには「危険な祖国より安全な日本」を選ぶのです。「空気と安全たタダ」と思っている日本人には、この感覚は実感できません。

ちなみに日本語習得の一番の近道はコンビニでのアルバイトと話していました。
今はどこでも見られる光景です。

アルバイトで客からのクレームに対処する場数を踏めば踏むほど、日本語が上達するそうです。レジへ向かって必死に打ち込んでいる姿を見て、彼等は決してお金のためだけにコンビニにいるのではないと、最近思い始めました。

身近なところで、内なる国際化は静かに進んでいるのです。

2019年4月21日

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