ドコモの強み

日本の平野部であっても、インターネットの恩恵を受けられない所があります。

それは製鉄所や製油所と言った広域工場の構内の入口から数キロ入った場所で、特に海に面している臨海部です。

その工場を所有している会社でしたら、何等問題はありません。自社で通信回線を引けばよいだけのことです。

しかしその下請けとなる協力会社は、他人の土地に勝手に通信回線を引くことは簡単に許されないのです。

例え敷設できたとしても、莫大な費用が掛かりますし、将来、工場を所有する会社の都合で撤去しなければならないリスクがあります。通信回線を数社で共同利用している所もあるかもしれませんが、私の周りでは皆無です。

そんな状況の中、生産性の向上を目指し、技術員がタブレット端末を利用して図面の共有化を図り、施工管理の効率化を推進する取り組みを始めることになりました。

最終的にはタブレットにSIMを差し込んで、工事現場での利用を想定していますが、まずはその基地となる構内事務所にLAN環境を整備する事が急務となりました。そこで浮上してきた課題が良質の通信回線の確保だったのです。

またこれとは別次元で問題となるのが、ISDN及びADSLのサービス終了です。

工場構内の奥地までデータ通信を行う場合、これまでは必ずISDNやADSLを利用しなければなりませんでした。しかしNTTは固定電話網をIP(インターネット・プロトコル)化するため、2024年1月にはISDNやADSLを廃止します。
それまで数年の余裕はありますが、今のうちに対策を施すことにしたのです。

そこで注目したのがWi-Fiです。

実はWi-Fiへの取り組みは、過去数回取り組んできたのですが、悉く満足の行く結果は得られませんでした。それは電波の届かない圏外であったり、繋がっても回線速度が遅い為に使えないということだったのです。

ただ工事現場に出ている技術者の話を聞くと、ドコモだけは携帯電話が現場で通じるということで、その為にわざわざ他のキャリアから切り替えたという話が出ました。

今回ドコモからWi-FIルーターを短期間借り受け、モニタリングを行ったところ、光回線を使用していた環境と同じパフォーマンスが有り、満足する結果がでたのです。

ある技術員は、PDFファイルをダウンロードするにも10分間程の時間が必要なため、クリックしたら喫煙室に向かっていたとのことでしたが、モニタリングではそのまま状態で待っていても全くストレスを感じないレベルだったと話していました。

それ以前のモニタリングでは、コスト高を懸念して格安SIMを搭載したWi-Fiルータを試していたので、十分な結果が得られなかったとの反省点が挙げられます。

確かにドコモの価格は、他社と比較すれば決して安価なものでは有りません。しかしそれなりの品質をを得る為には、それ相当の対価を支払わなければならないということです。

一般消費者であるコンシューマー層は収入に限りがあるので、どうしてもより安価なものを求めます。しかし営利を目的とする企業は投下コストを上回る収益を確保できればよいのです。

勿論決して価格面での無駄は許されるものではありませんが、それに辿り着くまでの時間の浪費もまた大きな無駄の一つです。

通信は「繋がってナンボ」です。しかもその前に「速やかに」という文言が入ることが大切です。通信が出来ても仕事で使えなければ意味が有りません。その意味では広域工場の奥地でも、Wi-Fiが速やかに繋がるドコモは、しっかりとした強みを持っているということです。

2019年4月6日

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